ステルスマーケティングの惨劇

1.株式会社◯◯◯は、自社サイトの宣伝をアクセストレードに依頼。
2.アクセストレードは、放置する前の、このブログに報酬を払って用意した宣伝記事を貼ってもらう。
3.ブログは記事を貼った後に、更新をやめ放置状態に。
4.グーグルが検索順位を決める判断基準を変更する。
5.株式会社◯◯◯のサイトが検索にかからなくなる。
6.株式会社◯◯◯が△△△株式会社に対策を依頼する。
7.依頼を受けた△△△株式会社が、放置中のブログに削除依頼を投稿する。←今ここ

株式会社◯◯◯にしてみれば、広告料金を払って検索順位を落としているわけです。つまり、わざわざお金を払って「検索順位が著しく下がり、ビジネスに多大な影響を及ぼしています」という結果を導いてしまった。

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ブログ記事削除/リンク解除のご依頼です!
株式会社◯◯◯様【xxxxxx.jp】
========================================

サイト管理者様

弊社は株式会社◯◯◯様からGoogleのガイドライン違反の可能性があるリンクの解除を依頼されている会社です。

貴殿のページに設置されているリンクがGoogleからスパム判定されている可能性があり、
リンク先であるサイトがGoogleから警告を受けている現状です。
その結果、検索順位が著しく下がり、ビジネスに多大な影響を及ぼしています。

お手数お掛け致しますが「xxxxxx.jp」へのリンクを削除するか、当該ブログ記事を削除下さいますよう、何卒お願い致します。

削除できない理由がもしございましたらご連絡頂けますと幸いです。
何かご不明な点などございましたら下記までお気軽にご連絡ください。

========================================
△△△株式会社
△△△チーム
[email protected]

東京都渋谷区◯◯◯
◯◯◯
Tel: 03-xxxx-xxxx
Posted by:△△△株式会社 at 2012年10月30日(火) 13:44

これは実際に、ある放置ブログに寄せられている投稿です。
そのブログがどれか書くべきか?批判もあるでしょうが、書かないと先に進まないのでリンクします。

ただし、現時点ではこの投稿が本当なのか判断できません。場合によっては、この投稿自体が実はアクセスアップを図ったリンクスパムかも知れません。なぜなら「弊社は株式会社◯◯◯様からGoogleのガイドライン違反の可能性があるリンクの解除を依頼されている会社です。」という投稿者の名前をクリックすると、依頼主であるはずの株式会社◯◯◯のサイトに飛ぶようになっているからです。

ただし、投稿されたブログ主がそれを読めば、素直にリンクを削除する可能性は高い。そう考えると、ブログ主が投稿を読まないであろう放置ブログだけを確実に狙って、株式会社◯◯◯へのリンクがある記事だけに投稿できないと逆効果。それができたとしても、そういう放置ブログであればアクセスもたかが知れている。

投稿しているページの記事を見る限り、確かにグーグルに快く思われていない記事だな、というのもあります。

そういったことを踏まえると、上記のように投稿者(社)名が依頼主のサイトにリンクするなど
信頼が置けないところはありますが、本当の依頼かもしれません。

ちなみに、登記簿までは調べていませんが、投稿者の名前(会社名)で検索すると、その会社のページはあります。汚染ページに自社サイトへのリンクを残すのを恐れたのかも知れません。

ということで判断は自分でなさってください。という長い前置きを経て、ここから本題です。

この削除依頼の投稿が寄せられている記事。これ、アクセストレードがやっていた広告ですね。アクセストレードが用意した原稿を、ただ記事として公開するだけで報酬がもらえた。多分間違いないです。

つまり、このブログ記事は記事に見せかけた宣伝、いわゆるステルスマーケティングです。
より正確に言うとリンク数稼ぎです。なぜならクリックしたくなる人がいるとは思えないから。

なぜわかるかというと自分もアクセストレードの会員だから。
この記事によって登録抹消されたら、それはそれで、おいしいネタになります。

同時に、当ブログは平気で内部暴露するので仲間に入れるな、という評判もついたことになりますけどね。

ちなみに、今アクセストレードにログインして探して見たけどその広告のページは見つかりませんでした。やめたみたいです。

つまり、経緯をたどるとこういうことです。

1.株式会社◯◯◯は、自社サイトの宣伝をアクセストレードに依頼。

2.アクセストレードは、放置する前の、このブログに報酬を払って用意した宣伝記事を貼ってもらう。
3.ブログは記事を貼った後に、更新をやめ放置状態に。
4.グーグルが検索順位を決める判断基準を変更する。
5.株式会社◯◯◯のサイトが検索にかからなくなる。
6.株式会社◯◯◯が△△△株式会社に対策を依頼する。
7.依頼を受けた△△△株式会社が、放置中のブログに削除依頼を投稿する。←今ここ

株式会社◯◯◯にしてみれば、広告料金を払って検索順位を落としているわけです。つまり、わざわざお金を払って「検索順位が著しく下がり、ビジネスに多大な影響を及ぼしています」という結果を導いてしまった。

当然広告代理店にあたるアクセストレードにも相談しているでしょうが、ブログ主と連絡とれない事にはどうしようもない。アクセストレードならメールで連絡つくと思うんですけど、どうしてこうなってしまったか。或いはブログ主と連絡取れないアクセストレードが△△△株式会社に依頼したのかも。

株式会社◯◯◯にしてみれば、踏んだり蹴ったりのステルスマーケティングとなりました。

ステルスマーケティングをやるのも最低ですが、それを信頼の置けない初心者ブロガーに簡単に依頼するバカ。最低の宣伝手法と、思慮のないバカが招いた自業自得の悲劇です。

ブログなど、誰でも参加できるネットワーク媒体。これの持つ社会的影響度は以前よりもはるかに上がっています。

自分のブログを棚にあげて言うのなら、ある程度の水準のないブログに広告を依頼してはいけない。信頼を勝ち得ていない初心者に、平気で依頼する広告主がいるから、広告だけを目的にしたバカブログが量産されているという現実をそろそろ考えるべき時期に来ている。

以上。お前のブログはどうなんだ?という批判は甘んじてお受けします。


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「ステルスマーケティングの惨劇」への4件のフィードバック

  1. アメリカの法律ではお金を支払ってブロガーに書かせたりして、それが広告である旨を表示しないというステマが完全にアウトですしね。
    日本でも景品表示法違反の判断がされてる事例もありますし。
    こういうのは結局はペイドリンクだし、リンクさえ集めれば評価があがる、検索に有利とか今時もうないですね。
    それでもステマ専用の会社が立ち上がったりしてて意味不明な世の中

  2. 以前、どこのサイトかは忘れましたが
    「記事削除依頼が大量」的な騒ぎがあったのを思い出しました。

    何でだろうと疑問に思っていたのですが
    その舞台裏はこういう事だったのですね。

    本当に勉強になります。

    なるほど。
    これは確かに目も当てられない惨劇ですね(^_^;)

  3. 笑えるのがこれで
    こんなランディングページ作るところが他所のランディングページを批判してたりとか、
    ちょっと尋常じゃない。

    何だろこのいや~なセンス、あ、情報商rうわなにをするやめrくぁwせdrftgyふじこlp
    ttp://bruceclay.jpn.com/lpo/

  4. 私もここには申し込まないけど笑
    ある意味、非常に定型文的なつくりの、王道ランディングページだねぇ。

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