ダイエットピル「ゼニカル」の紹介記事や、まつげ美容液「ルミガン」と「ケアプロスト」の紹介記事でも書きましたが、ネット通販で売られている個人輸入医薬品にはニセモノが多いのが実情のようです。
- ゼニカルの紹介記事
- 「本当に痩せるの?効果ある?肥満治療薬ゼニカルの凄まじき体験談」
- ルミガン、ケアプロストの紹介記事
- 「まつげ美容液ルミガン、ケアプロスト、ラティースの秘密 グラッシュビスタは通販で買える?」
私も、安全に個人輸入を頼める通販取扱店があれば、紹介することで収益になるので紹介したいのです。ですが、今のところ自信を持って絶対に安全だと保証できるところは見つかっておりません。
当サイトも含め、多くのWebページはアフィリエイトという仕組みで広告収入を得ています。アフィリエイトは売れた分だけ報酬(マージン)がもらえ利益になります。
利益になりさえすれば本物だろうがニセモノだろうが関係ない。とにかく売れればいい。と考えているサイトもあるでしょうから気をつけたほうが安全です。
もちろん私も、利益が欲しいひとりです。私がここに書いていることもアタマから信じないで疑ってください。
ただ、だまされて買ってしまって後悔する前に必要な知識だけは得られると思います。
通販で医薬品を入手するのがいかに危険か
2008年12月から2009年4月にかけて、医薬品メーカーのファイザー株式会社、バイエル薬品株式会社、日本イーライリリー株式会社、日本新薬株式会社の4社が合同で、ある調査を行ないました。
この4社は、日本でバイアグラなどのED治療薬を販売している会社です。
通販されている医薬品の半分以上が偽物だった
行った調査は、インターネット販売されているED治療薬を実際に注文して、送られてきたものが本物なのかどうかを調べるというものです。
日本とタイの調査会社に依頼して、バイアグラなどを扱う個人輸入代行業者のサイトから注文し、各社が届いた製品の含有成分を分析しました。
この4社が扱っているのと同じ医薬品を、ネット通販で客を装って注文して、届いたものが自社の販売しているものと同じ成分なのかを分析したわけです。
その結果、通販で送られてきた薬の実に55.4パーセントがニセモノだったそうです。
注文したサイトは、すべて日本人向けに作られていて、日本語で書かれていました。
また4社は後日、医薬品のネット購入をしたことがある人たち276人にアンケートも行なっています。
その結果「ネットで購入したED治療薬を使用して副作用と思われる症状が出た経験があるか」という質問に「症状が出たことがある」と答えたネット購入者は42.8%(118人)に上っています。
- 参考ページ
- 日本イーライリリー株式会社のプレスリリース 「インターネットで入手したED治療薬の約6割が偽造品 国内で高まる健康被害のリスク ~4社合同ED治療薬の鑑定調査結果から~」
- 日本新薬株式会社のプレスリリース 「インターネットによるED治療薬購入の危険な落とし穴」
通販されたニセ薬で死亡事例
また、京都府のホームページでは、こんな警告も発せられています。
「MDクリニックダイエット」「ホスピタルダイエット」などと称されるタイ製のやせ薬にご注意ください!/京都府ホームページより引用
平成23年7月に東京都において、「MDクリニカルダイエット」と称されるタイ製やせ薬から医薬品成分が検出され、同製品を服用していた20歳代女性の死亡事例が報告されました。 「MDクリニカルダイエット」「ホスピタルダイエット」などと称されるタイ製のやせ薬については、これまで、死亡事例を含む重篤な健康被害が報告されています。国内での承認を受けていないこのような製品については、当該医薬品が偽造製品であったり、有害な物質が含まれていたりする可能性があり、健康被害が発生するおそれがあります。 インターネット等で個人輸入して使用することは、くれぐれも避けていただくようお願いします。また、服用により体調異常が現れた場合には、直ちに服用を中止し、医療機関を受診するとともに、最寄りの保健所にお申し出ください。
海外の業者には日本の法律が及ばない
ニセモノを買ってしまって、それによって体を壊しても、送ってきた業者が海外にあれば、日本の法律は及びません。
つまり、健康被害を起こしても、補償されず、泣き寝入りになる可能性が非常に高いです。何より、健康を害したら取り返しはつきません。
日本国内で販売されている医薬品については、それを適正に使用したにもかかわらず重大な健康被害が生じた場合には、その救済を図る公的制度「医薬品副作用被害救済制度」があります。
ただし、個人輸入された医薬品による健康被害については救済対象とはなりません。
より詳しい情報は、厚生労働省のホームーページにある「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」をご覧ください。
薬を扱う業者が本物かどうかの見分け方
医薬品個人輸入代行業者のページを見つけて、申し込むかどうか考えたなら、次のチェックは必ずしましょう。
違法業者のほとんどは、日本以外に拠点を持ちます。日本語で書かれた日本風の名前でも信じないほうがいいです。
まともなサイトなら「特定商取引法に基づく表示(通信販売法の表記)」や「会社概要」と書かれたリンクがどこかにあるので、そこをクリックして調べます。(大抵はページのいちばん下に小さい文字であります)
もし、日本に所在しない業者なら、取引しないことをおすすめします。
「特定商取引法に基づく表示」も「会社概要」も見つからないのなら、取引はやめましょう。
それから、ゼニカルやルミガンの正規品代理店など存在しません。そういう記述があったら嘘だと思ってください。
聞いてもいないのに、本物ですというところは鵜呑みにして信じない事です。
医薬品の個人輸入情報に関しては、ネット上にウソは非常に多く出回っています。
今ご覧になっている当サイトも含め、書いてある情報は簡単に信じずに、信用するに値するかどうかを、よく検討した上で判断してください。
当サイトも、ページに広告を貼って利益を得ています。利益を考えれば売れたほうがいいに決まっています。なので、ネット通販では私の書いていることも含め疑って読んでください。
ゼニカルは肥満を治療するための薬です。そのくすりを「激安」などと、安さに重点を置いて「売ること」を優先している通販サイトは私なら信じません。
また、「絶対に痩せる」、「必ず痩せる」などと断言しているサイトは薬事法違反です。売りたいがために無責任に書いてあるサイトは絶対に信用してはいけません。
合法となる医薬品の個人輸入方法
本物で、効果が認められ、安全な医薬品を個人で輸入する場合にも、法律があります。
本物であっても、正しい手続きで輸入しないと違法になります。
正しい個人輸入方法
次の2つの手順は合法として認められています。
パターンA
- 日本国内にいるAさんが、希望する薬の発送を、自分から外国の販売業者に頼む。
- 外国の販売業者が、Aさんに薬を発送する。
パターンB
- 日本国内でAさんが、自分から輸入代行業者に、希望する薬の輸入を申し込む。
- 輸入代行業者が外国の販売業者に、送付を頼む。
- 外国の販売業者が直接、Aさんに薬を発送する。
違法となる個人輸入方法
しかし、次の場合は違法です。
- 日本国内でAさんが、自分から輸入代行業者に、希望する薬の輸入を申し込む。
- 輸入代行業者が外国の販売業者に、送付を頼む。
- 外国の販売業者が、仲介した輸入代行業者に薬を発送する。
- 薬を受け取った個人輸入代行業者が、Aさんに薬を渡す。
医薬品を、個人輸入することができるのは、自分自身で使用する場合に限られていて、個人輸入した製品を、他の人に売ったり、譲ったりすることは認められません。
違法となる例では、日本国内で業者からAさんに薬を渡しています。国内で他の人に譲っている(売っている)ので違法です。
そうではなく、海外から直接Aさんに届けば合法です。
ただし、合法に輸入しても、自分以外の誰かに売ったり、譲ったりすることは違法となります。
参考ページ:厚生労働省「個人輸入代行業の指導・取締り等について」
本物を扱っている可能性のある個人輸入代行業者
ご覧いただいたように、医薬品の個人輸入は制約がたくさんあります。
冒頭に書いたように、私自身も宣伝して利益になるならうれしいので、宣伝できる安全なサイトを探しました。でも、絶対に安心だと保証できるページは見つかっていません。
ただ、その中でも、ここの通販では本物を売っているかもしれないと考えられる理由がある個人輸入代理業者が2つありました。
その理由を説明させていただいた上で、2ヵ所をご紹介させて頂きます。
しかし繰り返しますが、当サイトではそれが安全だと責任をもてるものではありません。
その2つの業者をご利用される際は、それをご理解いただいた上で、個人の責任においてお申し込みください。
いちばん安全なのは、ネット通販で買わずに、医師に相談して処方してもらうことです。
繰り返しますが、当サイトも広告を貼って利益を得ています。利益を考えれば売れたほうがいいに決まっていますので、私の書いていることも疑って慎重に判断してください。いちばん安全なのは買わないことです。
医薬品個人輸入代行業者「アイドラッグマート iDRUG MART」
ひとつは、アイドラッグマート iDRUG MART という業者です。
アイドラッグマートが、安全かもしれない理由は何かというと、ここはインターネット広告を出しているんですが、その広告を扱っている会社は「リンクシェア・ジャパン株式会社」といって親会社は楽天です。(株主構成 楽天株式会社:72.5%)会社概要ページ:会社概要 – LinkShare
万が一、アイドラッグマートがニセモノを扱ったり、詐欺をするような業者であった場合、楽天の評判が落ちます。
ですから広告を扱う上で、楽天の信用を落とさないように、適正な審査をしたのでないだろうかということだけが、安全かもしれない理由です。
ただし、アイドラッグマートの所在地はタイのバンコクです。
画面上の会社概要から特定商取引の表記を記したページに移動できますが、その説明によると国内サポートセンターがあって、住所は「福岡県福岡市博多区奈良屋町 13-6」となっています。
住所は実在しますが、宛名も電話もありません。(問い合わせ電話はありますが海外のものです)
万が一の事を考えると、アイドラッグマートのページを開く時は直接開かずに、楽天が資本を出している「リンクシェア・ジャパン株式会社」の広告を経由したほうが、イザという時に有利かもしれません。
この下のがアイドラッグマートの本物の広告で、クリックするとサイトが開きます。クレジットカードがなくても購入できますが、もしご利用される場合は、個人の責任でお申し込みください。
購入方法は、この下の2つの医薬品取り扱い業者の使い方をご覧ください。
2014年9月02日 更新
TOPという海外医薬品の通販サイトがあるのですが、特定商取引の表記を見るとアイドラッグマート iDRUG MARTと同じタイの事業所で、国内サポートセンターが同じ住所です。
この2つは、名前が違うのですが、同じ会社なのではないかと思います。TOPも先日までリンクシェア・ジャパン株式会社から広告を出していたのですがやめたようです。
同じ会社が名前を変えて、2つのサイトを持つ事自体は意外とよくあることですが(利用者によって好みが違ったりする等の理由で2つ作る)、気になったのでお知らせしておきます。
医薬品個人輸入代行業者「アイドラッグストアー」
注)2014年5月25日から「アイドラッグストアー」のサーバーが落ちていて開けないようです。
サーバーが落ちて4日目になっても開けないというのは、通常ありえない事ですし、尋常じゃない理由があると思われます。
アイドラッグストアーへ、問い合わせのメールを送ったところ、送信は出来ましたが、返事は来ていません。
2014年6月1日 追記
アイドラッグストアーは現在、http://www.idrugstore.jp/ という新しいURLで運営再開しているようです。
元々のURLは http://www.idrugstore.com だったのですが、5月21日に一度URLを http://www.idrugstore.me へ変更しています。それを短期間でまた変更して http://www.idrugstore.jp に移行しました。
- 5月21日
- http://www.idrugstore.com/ から http://www.idrugstore.me/ へ移行
- 5月22日から5月23日
- http://www.idrugstore.me/ で運用
- 5月24日
- http://www.idrugstore.me/ を停止
- 現在は
- http://www.idrugstore.jp/ で運用中
なんでこんな無計画だったのでしょうか。
今回の原因はわかりませんが、この流れに非常に似ている事例が過去にあります。
「ベストくすり」:シンガポールのインターネット会社につながる日本の不正オンライン薬局より引用
数週間前、レジットスクリプトは、日本をターゲットとする不正オンラインインターネット薬局の中で最大規模であるbestkusuri.comを閉鎖しました。(中略)bestkusuri.comが閉鎖されたことにより、ベストくすりネットワークのウェブサイトは即座にbestkusuri.netにつながるようになりました。私たちはbestkusuri.netのウェブサイトも閉鎖しました。すると、ベストくすりネットワークはJoker.comと提携して、bestkenko.comとkusuriexpress.netとして登録しました。
繰り返しますが、今回のアイドラッグストアーのURL変更の理由はわかりません。ですが当面、当サイトではリンクを外させていただくことにします。
リンクはしませんが、2014年6月1日現在のアイドラッグストアーのURLは http://www.idrugstore.jp/ です。ご利用される方はそちらをご覧ください。
アイドラッグストアーが、安全だと思われる理由は次のとおりです。
- 日本国内の業者である。
- すでに2011年9月に薬事法違反で送検されている。今も存在するという事は逆に言えば、今は安全ではないだろうかと思われる。参考ページ:薬事法違反事例集
- ゼニカルの成分鑑定書をサイトに掲載している。これが偽物なら犯罪ですが、送検されたばかりで堂々と偽物を掲載しないのではないだろうかと思われます。
以上が、安全と思われる根拠です。ご覧の通り突っ込みどころがございます。繰り返しますが申し込まれる際は、個人の責任でご利用ください。
2つの業者の使い方
最初に開いたページに「不特定多数者に未承認医薬品情報を公開することは、薬事法上禁じられています」と書かれています。
法律を遵守すると申し込む側から、輸入したい医薬品名を提示しない限りそれを表示できません。それ以外は違法サイトです。
ただし、サプリメントと医薬品は違うため、サプリメントや国内の認可済み医薬品の表示は違法とはなりません。
アイドラッグマートの場合はトップページで「サイトへ進みます」をクリック、アイドラッグストアーなら「はい、確認しています」をクリックします。
アイドラッグマート
アイドラッグストアー
開いたページでさらに自分で「ゼニカル」や「ルミガン」などと医薬品名を入れて検索しないとそのページが表示されません。
これだけ面倒だとサイトの利用者も減るでしょう。真面目に法律を守っているということだと思います。
また、アイドラッグストアーではコンタクトレンズの通販も行なっていますが、実はコンタクトレンズ購入には処方箋はいらず、合法です。誤解されるといけないので、明記しておきます。
個人的には、ダイエットをするなら、ゼニカルほどの効果があるかはわかりませんが、国内のサプリメントを先に試す方が、安心ではないかと思います。
ゼニカルと、ダイエットサプリメントの説明は、別のページ「本当に痩せるの?効果ある?肥満治療薬ゼニカルの凄まじき体験談」をご覧ください。