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カルシウムを補給するにはビタミンDが不可欠です

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カルシウムだけでは骨は強くならない

骨を作るにはカルシウムが必要なのはよく知られた話です。でも、そのカルシウムを身体が取り込むにはビタミンDが必要です。ビタミンDが足りないとカルシウムは補給されません。

カルシウムは小腸から体内に吸収されますが、いくらカルシウムの多い食品を食べてもビタミンDが足りないとカルシウムの吸収効率が下がります。それでは燃費の悪い車にガソリンを補給するようなものです。

母乳に含まれるカルシウムは少ない

近年の日本ではビタミンD欠乏性くる病の乳児が増えているそうです。

くる病(くるびょう、佝僂病、痀瘻病)とは、乳幼児の骨格異常です。

くる病 – Wikipedia」より

原因として、ビタミンDの代謝障害により、カルシウム、リンの吸収が進まないことによる骨の石灰沈着障害がもっとも知られる。紫外線(日光)に当たることで体は7-デヒドロコレステロールより肝臓、腎臓での代謝を経てビタミンDを合成する。このため、太陽に当たる量の少ない人、脂肪吸収障害、肝障害、腎障害などの基礎疾患のある人に発生しやすい。

ではなぜ、くる病の子供が増えているのでしょうか。答えは乳製品を避け、母乳で育児する人が増えているからだという意見があります。母乳にはカルシウムは多いのですが、ビタミンDがあまり含まれていません。

以下は「京都大学のホームページ」2008年の記事からの引用です。

日本人正常新生児にはビタミンD欠乏症が高頻度に見られ、母乳栄養児で特に改善が遅れる — 京都大学」より

また、今回の研究では特に母乳栄養児ではビタミンD欠乏の改善が遅れることが明らかになりました。母乳栄養児にはビタミンD欠乏の危険があることも従来欧米では認識されており、たとえば米国小児科学会の勧告では新生児全員に一日200単位のビタミンDを赤ちゃんに投与すべきだとの記載が既にされています。しかしながら、本邦では欧米に存在する生のビタミンDの製剤がそもそも存在せず、通常医療機関で使用される活性型ビタミンD剤は専門医が注意して使わないと過剰症をおこしかねない製剤で、専門医の間で問題視されています。

悲しい話ですが、子供のために安全でカルシウムが多いものという思いで母乳を与えた結果、ビタミンD不足になってしまっていると考えらるわけです。

しかし、ここで不思議なのが昔の人も母乳で子供を育てていたという事実です。なぜ昔の人は母乳で育てて問題がなかったのに、現代では問題なのでしょうか。それは、生活習慣の変化が理由のようです。

ビタミンD不足には「日光浴」が効果的

たとえば日光浴は体内のビタミンDを増やすのに効果的です。なぜならビタミンDは皮膚で作られるからです。

皮膚が紫外線に当たるとビタミンDが作られます。晴れた日に顔と、腕の肘から先を15分程直射日光に当てるだけでビタミンDが合成されると考えられています。そして、その程度の紫外線では皮膚病の心配はあまりないそうです。

しかし、近年の生活では昔に比べ日光に当たる時間が減っています。最近流行の美白などもビタミンDを補いにくくしている原因だといえるのかもしれません。

興味深いデータとして赤道に近い二つの国、シンガポールとサウジアラビアの女性の血液を調べた結果があります。シンガポールではビタミンDが不足した女性は非常に少なかったそうです。ところがほぼ同じ緯度にあるサウジアラビアの女性達にはビタミンD不足が多く見られました。

その原因は服装ではないかと考えられています。イスラムの戒律によりサウジアラビアの女性達はほとんど肌を露出していません。いくら紫外線が強くても日光が皮膚に当たらなければビタミンDは生成されないというデータです。

参考サイト:日本骨代謝学会-ビタミンDとカルシウムの必要性

昔ほど子供たちが外で遊ばなくなった、女性が積極的に紫外線対策を行なう、という今の時代はビタミンDが不足しがちな時代といえます。それは骨の弱い時代です。

子供がO脚ぎみであったりしたら、下半身の骨が自分の体重を支えきれずに曲がっているということがあるようです。骨の成長にはカルシウムだけでなくビタミンDが必要です。そのためには一日に15分ほどでいいので積極的に日に当たるというのが最大の対策です。

ビタミンDを多く含んだ食品

でも、毎日建物の中にいることが多い、紫外線は敬遠したい、という場合もあるでしょう。その場合どうすればビタミンDを補給できるでしょうか。

体内で作れないなら体外から補給するしかありません。しかしビタミンDを多く含んだ食品の種類は、魚類、きくらげなどの他はあまり多くないのが実状です。こちらのサイト「ビタミンDの多い食品と、含有量一覧表 | 簡単!栄養andカロリー計算」でビタミンDの含有量一覧表が見られます。

そんな不足しがちなビタミンDは、サプリメントで補給するというのも効果的なようで医療の現場でも認められている方法です。

日本骨代謝学会-ビタミンDとカルシウムの必要性」より

十分日光に当たり、食事に気をつけても血中の25(OH)Dが低く、ビタミンD不足であることが判明した場合は、サプリメントとしてビタミンDを摂ることが勧められます。実際、欧米では、骨粗鬆症の薬物治療の前提として、サプリメント使用を含めた、ビタミンD不足対策が考えられています。

サプリメントを使って、不足しがちなビタミンDを補うというのもひとつの考えなのかもしれません。


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