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購入が目的ではなくて、ブログに来ていただいたお客さんに買ってもらうためには、まずブログに好感を持ってもらうことが必要なのではないでしょうか。俺様が言えることではないですが。
今までの人生で2回、劇場全体がものすごい一体感で映画を見たことがあります。
年齢がバレるから本当は書きたくないんだけど、ひとつは1981年に公開された「キャノンボール」
キャノンボール (映画) – Wikipedia
もうひとつは1994年公開の「クール・ランニング」
クール・ランニング – Wikipedia
どちらもコメディ映画ですが、信じられないほど劇場全体が盛り上がりました。
「キャノンボール」を観たのは有楽町、「クール・ランニング」は渋谷で観ました。今回の記事に関係するのは「キャノンボール」だけなので「クール・ランニング」の説明はしません。
キャノンボール
「キャノンボール」という映画は公道自動車レースが題材で、スピード違反をしながら誰が一番速いかを競うという内容。アクション映画なんだけど、ギャグ映画です。ジャッキー・チェンも出ています。
映画が始まってタイトルバックは早速ランボルギーニとパトカーのバトル。(フェラーリだったかも?)
パトカーがどんなにサイレンを鳴らして疾走してもランボルギーニが速くって捕まらない。「キャノンボール」のテーマ曲に乗って追跡劇をバックにクレジットが流れていく。
テーマ曲が終了し、タイトルバックも終わり。すっかり盛り上がって、さあ、ここから本編です。
期待して観ていると、本編に変わって1カット目がシビックの登場。スーパーカーじゃない庶民の車シビックです。テンションが上がっていた劇場の、みんながため息混じりに囁きます。
「シビック」
ハッキリと聞こえるように言うのではなく隣の友達にだけ聞こえるような囁き。シビックの「シ」は「シ」と発音するのではなく、歯と歯の間から息が漏れるように「スィ」という発音です。
小さな声で「スィビック」
ところが、たまたま劇場の全員が同時に「スィビック」と発音したんだから、劇場全体に聞こえる大合唱です。
みんな一斉に歯と歯の間から息が漏れるように「スィビック!」
一瞬の間をおいて場内大爆笑!映画とは関係ない大爆笑です!
そこから後の場内の一体感たるやスゴいもので、映画のどんなギャグでも大爆笑!ホント面白くて大笑いです。
後で知ったんですが、その時、たまたま同じ劇場の同じ回に、同じ学校の同級生がいました。劇場では会うことがなく、次の日に「キャノンボール」見てきたら面白かったという話をしたら一緒にいたことがわかったのでした。
そして数年後。「ゴールデン洋画劇場」で「キャノンボール」がテレビ初登場となります。
これも本当に偶然、その日その同級生と一緒に、人の家にいたのです。
「キャノンボールやるんじゃん!これ面白かったんだよ!見よう!」ということになってみんなで観ました。
そして、自分と同級生は愕然とするのです。映画は面白くありません。
「こんな映画だったっけ?なんか、つまんないね」
劇場でみた字幕版とテレビの日本語吹き替えの違いはありますが、それだけではなく根本的につまらないのです。
その時に、自分と同級生は気がつきます。
「おそらく、あの日あの時、あの劇場の、あの回だったから、あんなに盛り上がったんだ。」
多分、これは間違いないと思います。
落語の枕とスタジオ収録の前説
落語には「本題」に入る前の「枕」と言われる部分があります。
落語の演目自体は、同じ題であれば毎回同じですが、枕は時によって、噺家によって、変わります。
「今日来る途中にこんなものを見ました」だとか「最近、ある人にこんなことを言われまして」とか毎回違う話ですが、「本題」に入る前の導入です。
これはテレビ番組のスタジオ収録における「前説」と同じ役割です。
前説(まえせつ)とは、収録を見学に来た客席のお客さんに向かっての収録前の説明です。
「今日これからこんな番組の収録を行ないます。こういうことに気をつけてください」というような説明が中心ですが、そこでいかに客席のテンションを上げるかが実はとっても重要なんです。
シーンとした客席と、テンションの上がった客席では、出演者が入った時の盛り上がりが全然違います。
これはキャノンボールをあの日、あの時、あの場所で観たのと、そうでない時に観たのでは全然違ったのと同じです。
そして、会場全体が盛り上がった状態での収録と盛り上がっていない時の収録では番組の面白さも変わります。これはその時スタジオにいなかった人にも、間違いなく伝わります。
ブログで何を話したいのか?
テーマによっては、その内容をいきなり切り出すことによって、読んでもらえないこともありえます。
わかりやすい例でいえば、アフィリエイトです。
ページを開いたら、いきなりおすすめの商品を説明してあった。多くの場合、もうこれで読者に引かれてしまうのではないでしょうか。記事に好感を持ってもらう前に引かれてしまったら、その後に何を説明しても無意味になります。
ページの下にあったら、目につかない。商品広告はなるべく前にあった方がいい。そうでしょうか?
そんな事はありません。なぜなら、読者は広告を見に来るのではないからです。正確に言うと商品のことを知りたくて検索してくることはあります。でもそれは商品の広告を探しているのではなく、情報を探しているのです。
たとえば「ある商品が気になっている」とします。その商品のことを検索しました。検索してページを開いたら、まず最初に「その商品の広告」が目についた。そこまではいいでしょう。でも目につく部分に書いてあることが、知っていることばかりだったら続きを見ないでページを閉じませんか?
ブログの記事の目的が、その商品の説明であれば、タイトルに「商品名」は入れた方がいいでしょうし、記事の冒頭で、この記事の要旨は「その商品について書いています」と説明するのもいいでしょう。
しかし、いきなり本題に入って商品説明しても引かれてしまいます。
まず、記事に好感を持ってもらうこと。それを忘れて宣伝ばかりしているページが多すぎませんか?
話によっては、いきなり要点に入った方がいいこともありますし、前置きが長すぎるのも考え物です。
でも、だからといって何のオリジナル情報もなく、ギラギラした「売りたいオーラ」ばっかりが強いページからは、誰も買ってくれないと思うんだけど?どうですかね?
宣伝している商品が目的で読みに来てくれる人ってどのくらいいるんでしょう?
そもそも、ブログで宣伝している商品が目的で読みに来てくれる人ってどのくらいいるんでしょう?
有名な製品が検索キーワードなら、検索トップに私のブログは出ません。だから、有名商品の宣伝記事を書いても、それを目的に来る人は、少なくとも私のブログにはいません。
ただし、マニアックなコアな商品なら、私の別サイトで実際に上位で検索されています。その結果、検索経由でサイトに来た人に売れています。しかし、人数は少ないですよ。
販売サイトではない、ブログの場合、大部分の人は、商品検索以外の理由で、やってきます。
はじめから購入目的でお客さんが来る販売サイトと、ブログでは販売に至るアプローチが違います。
購入が目的ではなくて、ブログに来ていただいたお客さんに買ってもらうためには、まずブログに好感を持ってもらうことが必要なのではないでしょうか。それは、このブログが言えることではないですが。
記事を面白いと思ってもらうには、まず読者のテンションを上げる必要があるのではないでしょうか。
うまく好感を持ってもらえるかどうかはわかりませんが、宣伝をはじめる前に読んでよかったと思える情報があるだけで売上は伸びると思います。
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こんばんは。
映画は知らないです。
すみません。
記事の後半は、なるほです。
「ブログで何を話したいのか?」
からですかね。
この前もそうでしたが、
色々と悩むこともありますが、
自分が面白いと思うことを、
自分らしく書きたいと思います。
私は、このブログでは、
読んでいて色々と勉強になります。
有難う御座います。