スポンサードリンクとGoogleの罠

私はかねてから、Webサイトを閲覧する際に「スポンサードリンク」なるものに悩まされてきました。 「どうしてこれが飲み物なのだろう?ページを開くと謎は解けるのだろうか?」いつも画像を押したくなるのです。しかし、クリックしてはいけません!それはGoogle大帝国の罠だったのです!

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プロローグ

私はかねてから、Webサイトを閲覧する際に「スポンサードリンク」なるものに悩まされてきました。「スポンサードリンク」その飲み物はおいしいんでしょうか?

そして、いつも「スポンサードリンク」という言葉の下には何やら写真が貼り付けてあるのです。
私は考えます。

「これは本当に、飲み物なのだろうか?」

大抵の場合、それは車に見えたり、洋服に見えたりします。
また、ある時は「求人」や「転職」などと書いてあることもあります。

「どうしてこれが飲み物なのだろう?ここを押してページを開くと謎は解けるのだろうか?」
いつもそう考えて、画像を押したくなるのです。

しかし、クリックしてはいけません!それはGoogle大帝国の罠だったのです!

衝撃的エピローグの前に、簡単な説明

Google AdSenseとは?

Google AdSense(グーグルアドセンス)というものがあります。グーグルが行なっている広告事業です。

どんなものでも、存在する以上は置き場所が必要です。広告も存在する以上は表示場所が必要になりますが、インターネットにおける広告スペース、置き場所はどこにあるのでしょう?

それはWeb(ウェブ)サイトの中にあります。昨今はブログ、Twitter(ツイッター)などのメディアから、誰でも簡単に情報発信が出来る時代になりました。「その情報発信スペースを利用して宣伝しよう」というのがアフィリエイトと呼ばれるものです。Google AdSenseもアフィリエイトのひとつです。

アフィリエイトと通常広告の違い

書籍というものは一部同人誌などを除き、出版社という企業が発行します。テレビというものは放送局という企業が放映します。つまり、インターネットのアフィリエイトが登場するまでは、広告表示場所イコール企業の発行物であったわけです。

料金に関しては、1ページ掲載するのにいくら、1回放送する度にいくら、という風に広告が表示される前に決定されているのが普通でした。

ところが、アフィリエイトの支払い形態はそれとは違います。アフィリエイトにおける成果には、表示回数型、成果報酬型、クリック保証型があります。

表示回数型は例えば1000回表示される毎にいくら、という支払い形態です。
広告を依頼する広告主にとって、人気のあるサイトに表示するのと、ないサイトに表示するのでは支払う金額が変わって当たり前です。だから、表示回数分支払うというのは、わかりやすい仕組みです。

成果報酬型は、その広告(アフィリエイト)をクリックした人が、表示された広告依頼主のページで何かを買った時に、成果分のマージンを支払うという方式です。何回クリックされても、商品が売れなければ利益にはなりません。しかし、何かが売れるとマージンが大きいのが特徴です。

クリック保証型は、そのアフィリエイトが1回クリックされる度に報酬が発生するというものです。何回表示されてもクリックされなければ関係ありません。ただし、クリックさえされれば、品物が売れても売れなくても報酬が支払われます。Google AdSenseはこのクリック保証型です。

ここで、ひとつ問題がでてきます。先ほど「インターネットのアフィリエイトが登場するまでは、広告表示場所イコール企業の発行物であったわけです」と書きました。テレビであれ、雑誌であれ、新聞であれ、人々が注目するものだから、お金を払ってそこに宣伝を載せてもらうという仕組み、これが広告だったわけです。

ところが、アフィリエイトはブログを持っていれば誰でもはじめられるわけです。

テレビ局をはじめるのには、放送機器を用意したり、有名なタレントの出演する番組を作ったりしなければなりません。しかし、ブログは無料でできます。高額な放送機器を買う資金も必要ない、有名なタレントに出演してもらう交渉術もコネクションも不要なわけです。

今見ていただいている、このブログは世界の中で知っている人は、全くいないといっていいでしょう。検索で見つける人など、ごくわずか。基本的には、何人かの知人が見ているだけです。

そんな人気のないブログでもGoogle AdSenseは貼れます。「人気がないのだから成果に応じて支払いましょう。その成果とは、何回クリックされたかです」という仕組みがGoogle AdSenseです。

資金もない、技術もない、コネもない。そんな人でもブログは出来る。ブログさえはじめてしまえばGoogle AdSenseも出来る。それが今の状況です。

Google AdSenseをはじめるには審査がありますが、それに落ちるという方が異常です。それくらい簡単な審査で誰でもはじめられます。そうなると、それを悪用して稼ごうという輩が出てくるのが世の常というもの。

Google AdSensedでの稼ぎ方

簡単です。さっき説明した通りクリック報酬なのですからクリックされればいいのです。

「でも、自分のブログには誰も来てくれないし、クリックなんて全然ありません。
どうすればいいんでしょう?」

簡単です。自分でクリックしましょう!

これはどうなんでしょう?自分で自分のブログに広告を貼る。それを自分でクリック。これで報酬がもらえるのなら、広告を出す側に何のメリットがあるでしょうか。何も買うつもりがない、見るつもりもない、そんな人がアフィリエイトをクリックしてサイトを開く度に、報酬を支払う。それでいいのなら、どんどんブログを作ってどんどんクリックする人がでる。それでボロ儲けです。

AdSense プログラム ポリシー

先ほど書いたようにGoogleは、AdSensedをはじめる時におこなう審査は非常に簡単にパスさせてくれます。ですが、規約違反に対しては非常に厳しく、これまた簡単に契約解除となります。

グーグルが定めている規約はAdSense プログラム ポリシーというページで誰でも見られます。これからはじめたいという方、あるいは審査に通っている方は読んでおいたほうがいいと思います。

この中で次のように明記されています。

不正なクリックと表示
サイト運営者様が自分の広告をクリックしたり、手動や他の方法で表示回数やクリック数を作為的に増加させることは禁止されています。

自分でアドセンスをクリックするのは規約違反です。
自分以外の人に不正にクリックさせるのも違反です。

クリックの誘導
サイト運営者様が自分の広告をクリックするようユーザーに促したり、クリック数を増やすために不正な方法を使用することは禁止されています。これには、広告の表示や検索の実行に対してユーザーに報酬を提供すること、そのような行動に対してサードパーティに支払いを約束すること、個々の広告の横に画像を配置することなどが含まれますが、これらに限定されません。

いよいよ本題に戻ります。

衝撃的エピローグと「スポンサードリンク」

わたしは、かねてから「スポンサードリンク」という文字を見る度に
どうしてこれが飲み物なのだろう?ここを押してページを開くと謎は解けるのだろうか?
と思っていました(実話)。

これこそ「嘘・大げさ・まぎらわしい」表記でないだろうか?

せめて「スポンサード(Sponsored)」と「リンク(Link)」の間にスペース(空白)を入れたらどうだろう。そう思って調べたんです。そうしたら何とAdSense プログラム ポリシーには禁止事項が、こう書いてあるんです!

  • 広告の表示や検索に対してユーザーに報酬を提供すること、また第三者のそのような行為に対して報酬を提供すること。
  • 「広告をクリック」、「協力してください」、「これらのリンクへアクセス」、またはその他の類似表現を使用して、Google 広告をクリックするようユーザーを誘導すること。
  • 矢印またはその他の画像やレイアウトを使用して、広告にユーザーの注目を集めること。
  • 広告の近くにユーザーの意図しない行為を導くような紛らわしい画像を表示すること。
  • フローティング ボックス スクリプト(コンテンツなどの上に表示されるウィンドウのようなボックス型の表示領域で、通常はマウスなどで移動できるもの)に広告を配置すること。
  • ページの他のコンテンツと見分けが付かないような広告のデザインやレイアウトを使用すること。
  • 広告と見分けが付かないようなサイトのコンテンツのデザインやレイアウトを使用すること。
  • Google の広告ユニットの上部に誤解を招くようなラベルを表示すること (「スポンサーリンク」や「広告」は使用できますが、「お気に入りサイト」や「今日の特別オファー」などは使用できません)。

ど、ど、どこを見ても「スポンサー」の次に「」という文字はないんです!
ど、ど、ど、どういうことなんでしょう?

なんか調べたら昔は「スポンサードリンク」って書いてあったっぽいです。でも今は書いていない。
やっぱり「スポンサードリンク」って飲みたくなっちゃうんだよね。グーグルもそう思ったのか知らないけど、もう「」はいらないです。


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「スポンサードリンクとGoogleの罠」への7件のフィードバック

  1. 7行で6回もワードを入れるというのは、そのワードで検索にかかりたいというスパム行為だな。

  2. 飲み物と間違うなんて・・・。
    すっげー馬鹿ですね。
    安心してください。そんな奴はアンタだけだからw

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