買いたい人が来ない宣伝の仕方 -情報商材の手法では稼げない理由-

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前に、スパム対策ユニットinaliさんの「儲かる」とか「稼げる」というキーワードに引き寄せられて来るのは「売りたい人」だけだ。という言葉を紹介しました。

「年間◯億を稼ぐ」だとか「毎月◯万儲ける」とかいうキーワードによってページを見に来るのは「売りたい人」だけです。

通常は物を売る時に対象となるのは「買いたい人」です。

つまり「儲かる」とか「稼げる」という言葉で宣伝しても普通の物は売れません。なぜなら買いたい人が来ないからです。

「売りたい人」とは誰か?

「売りたい人」とは、ズバリ「アフィリエイター」です。

「年間◯億を稼ぐ」だとが「毎月◯万儲ける」とかいうキーワードでブログを読みに来てくれるのは現役または未来のアフィリエイターだけです。

そして、そういうキーワードでアピールしてるのは「情報商材」の販売ページです。

「こうすれば年間◯億稼げる!」「毎月◯万稼いでいるあの男の」そんな宣伝文句で売ろうとします。

しかし、まず売れることはないでしょう。その理由を順を追って説明します。

情報商材とは何か?

「年間◯億稼いでいる◯◯のアフィリエイト塾」というような内容で、稼ぎ方を教えるものです。

「この通りにすればあなたも毎月◯万円手に入る」と言ってやり方を指導する教材です。

つまり誰かが既に実践したやり方の紹介です。

ですから、売り上げの大部分はそのやり方を教える、既に「年収◯億」を実現している人物に入ります。

その商材のアフィリエイトを貼って売り上げが出ればアフィリエイトを貼った人にもマージンが入ります。

さて、ここで問題です。その情報商材に興味を示すのはどれくらいの数の人でしょうか?

「売るための情報商材」に興味を示すのは「売りたい人」だけです。

「売りたい人」というのは世の中にどのくらいいるのでしょうか?

これは例えれば、この世の中に「物を売るお店」と「物を買うお客」のどちらが多いかという質問になるのではないでしょうか。

つまり答えは明確で「売りたい人」の数は世の中の全体数から見たら小数の人たちです。

「情報商材」を売ろうとしているアフィリエイターは自ら、世の中の大部分である「買いたい人」を切り捨てて、わざわざ少数派の「売りたい人」だけを相手にしています。

本当に役に立つのは約2割

これは、以前あるテレビ番組でやった実験なんですが、幼稚園児を何組かのグループに分けて、それぞれのグループで先生が「みんなで◯◯を作りましょーう!」と声をかけます。(◯◯は隠してるのではなくて、何だったか忘れました)

最初は全員で作業するんですが、そのうち他の事に興味を示して違うことをはじめる子供が出てきます。また、飽きて遊びはじめる子供も出てきます。

最終的に最後まで頑張った子供は各組で大体同じ人数で、全体の約2割でした。

面白いのはここからで、今度は、各組で最後まで頑張った2割の子供だけを集めます。そして、先生が「みんなで◯◯を作りましょーう!」と声をかけます。

さっきは最後まで頑張った、精鋭たちの部隊です。

ところが、意外なことに精鋭が揃うと、その中で優秀な子と、そうでない子が出てくる。途中で飽きたり、遊びはじめたりする子供が出てくるんです。

結果として、その精鋭部隊でも最後まで頑張ったのはやはり2割の子供だけでした。

これは本当にあった実験結果です。

情報商材ピラミッド

先ほど、売り上げの大部分は既に「年収◯億」を実現している人物に入ると言いました。

アフィリエイターにもマージンは入ります。入りますが、売り上げの大部分をもらう人にとって、それはどのアフィリエイターであっても構いません。

実際に売り上げを出すアフィリエイターは2割だけだとします。でも「年収◯億」の人にとっては2割で充分なんです。もともと稼げる人数なんてごく一部だってわかってるんですから。

8割のアフィリエイターが稼げなくても構いません。歩合制だから稼げないアフィリエイターには報酬を払わなくていいんです。

誰であれ、少数のアフィリエイターが売り上げを出してくれれば、ピラミッドの頂点は安泰です。

アフィリエイトさえ貼っていてくれれば、ピラミッドの頂点の知名度は上がります。大きな声で「年収◯億の◯◯塾」と宣伝だけしてもらえれば、アフィリエイターに知れ渡ります。

成果を出せない無能なアフィリエイターには報酬を払う必要がありません。タダで充分宣伝してもらえます。

宣伝してもらうから、さらに新しいアフィリエイターが来て、もっと宣伝してくれます。

宣伝スパイラル

宣伝すればするほど、「売りたい人たち」が集まります。「買いたい人たち」が来る普通のアフィリエイトとは違います。宣伝するほど、売りたいと思っている人たちが増えるんだから、競争相手が増えます。

「売りたい人たち」には興味があっても、世の中の大部分の「買いたい人たち」には興味がないものを、大勢の「売りたい人たち」で宣伝しあいます。

大勢で宣伝すれば、成果を出せないアフィリエイターも増えます。成果が出なければタダ働き。いいんです。結果主義なんですから。

中には、ほんの少数本当に稼ぐアフィリエイターも出てくるでしょう。その優秀なアフィリエイターにだけ報酬を払えばいいです。大切な収入源です。

大部分はタダで宣伝してくれる無能のカモ。いくらでも使い捨て出来る、代わりのたくさんいる広告塔です。

無能のカモは「買いたい人たち」を切り捨ててしまったので、もう取り返しもつきません。他の物を売ろうにも「売りたい人」しか来てくれないんですから。

「情報商材」を宣伝する全員が儲からないとはいいません。もちろん、「一般商品」でも利益を出せないアフィリエイターは大勢います。

ただし、「情報商材」のアフィリエイトは「消費者」÷「宣伝数」の数では圧倒的に「一般商品」に比べて不利です。

よほどの実力がなければ、稼げる確率はありません。

そして、売っている商品の中身は古いものです。アフィリエイトの手法としては過去の物です。

なぜなら既に成功した年収◯億の秘密をみんなに公開しているんですから。公開した時点でその手法は過去の物です。もう古いから公開して差し支えない。そういう情報だと思った方がいいです。

最後に、稼げた場合の成果報酬はどこから出るのか?検索すれば、「無料お試し登録でもアフィリエイト報酬3000円」のような事例が山ほどあることを忘れないでください。


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「買いたい人が来ない宣伝の仕方 -情報商材の手法では稼げない理由-」への1件のフィードバック

  1. こんばんは。

    こちらの記事も読ませて頂きました。
    おっしゃる通りですね。
    「公開した時点でその手法は過去の物」
    その通りです。

    でも、結局こういうことに引っ掛かる人が多いのでしょうね。
    お金が必要なのは、わかりますけど。
    そんなに簡単に稼げないとわからないのでしょうかね。

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